日本人は「牛肉を食べる」ことにステータスを感じているように見えます。
「焼肉」「ステーキ」と聞けば目の色を変えて興奮し、親は子供に牛肉を食べさせて満足感を得ている、そんな傾向は戦後から現在まで変わらなく続いているようです。
工場家畜のページで紹介している
ワールドウォッチ研究所のページで、
*世界の食肉消費は、2015年までは年間2%ずつ伸びると予想されます。
特に発展途上国では、肉を食べるということは、富と繁栄の象徴として見られているからです。
とありました。
日本では、食糧難の戦後から高度経済成長期にかけて、高たんぱく・高カロリーで肉類、特に高価な牛肉が、栄養面だけでなく「富と繁栄の象徴」として重要視されてきました。
日本の牛肉の消費量は、1960年代から1990年代の間で10倍も伸びました。
http://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/special/2001_11_28/01.html より
バブル崩壊後、牛肉の消費量は横ばいですが、牛肉は「富と繁栄の象徴」であり続けています。
例えば、他の先進国では近年、ベジタリアン文化は勢いよく伸びているのに、日本では未だに超少数派です。
BSEの不安を残したまま、アメリカ牛肉輸入再開を強く希望する日本人は多数いるようですし、まだまだ牛肉に執着する日本の「牛肉コンプレックス」は健在のようです。
- 2005/09/05(月) 13:15:01|
- 肉食と日本の食文化
-
| トラックバック:1
-
| コメント:0
このサイトの参考資料としてたびたび使用しているWorldwatch Instituteのサイトから、
食肉購買行動の参考になるよう作成されたページを紹介します。
食肉生産は1950年から500%増加しました。今日、殆どの動物たちは、産業的「工場農家」で育てられています。
持続可能な家族経営農家に取って代わった産業農家では、数千頭の動物が、不衛生な環境に押し込まれて、一生を日光や牧草地のない屋内で過ごします。
このような環境では病気にかかりやすいため、
抗生物質が飼料に加えられ、結果として、世界中で抗生物質に抵抗力のあるバクテリアが増殖しています。
工場農家から大量の糞尿が河川に流れ出し、空気、水を汚染し、人間の健康を脅かしています。
巨大工場農家は、地域住民の反対活動によって、発展途上国に移転させられました。発展途上国では環境基準法が未整備だからです。
その結果として、農場から販売店舗までの輸送時間が長くなりました。賞味期限を延長させるために、
食用肉に危険な「放射線殺菌」が施されます。
知っていますか?
*世界の食肉消費は、2015年までは年間2%ずつ伸びると予想されます。
特に
発展途上国では、肉を食べるということは、富と繁栄の象徴として見られているからです。
世界の豚肉の半分は中国によって消費されています。
牛肉消費1位は米国、2位はブラジル。
*牛肉の43%、豚肉と鶏肉の半分以上は、工場畜産によって生産されています。
*飼育場で育てられた動物はオメガ6脂肪酸(コレステロール)を蓄積しています。オメガ6脂肪酸はガン、糖尿病、肥満、免疫傷害と関連しています。
*地球温暖効果がきわめて高いメタンガスの年間発生量の16%は、家畜から発せられている。
*1995年に米国で、2500ガロンの豚の糞尿が河川に流出し、1000万匹の魚が殺された。
*米国では、成長促進と不衛生な閉鎖環境の埋め合わせの為に、70%の抗生物質が豚、鶏、牛に与えられていると見積もられている。
家畜は人間の8倍の抗生物質を摂取している。
*同じ栄養量でも、肉が多く含まれている米国の食事は、ベジタリアンの食事よりも2倍の水を必要とする。輸入材料の多い肉食の食事は、国産のベジタリアン食よりも、9倍の二酸化炭素を排出する。
*穀物飼料によって育てられた動物の肉が入っている食事は、ベジタリアンの食事よりも、2倍から4倍の土地が必要。
*2002年の調査によると、
スーパーで売られている鶏肉の37%に、抗生物質に抵抗力がある病原体が発見された。
*1986に初めて報告されてから、BSE(狂牛病)は33カ国から発見され、世界中で139人の死亡が発生していると見られる。
- 2005/09/05(月) 12:18:42|
- 工場家畜
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
世界的にみて、牛肉の43%、豚肉と鶏肉の半分以上は、工場畜産によって生産されています。
(http://www.worldwatch.org/pubs/goodstuff/meat/ より)
この工場畜産とは一体どういう産業形態をさすのでしょうか。
工場畜産の定義は、地方自治体によって異なりますが、いくつかの共通点があります。
1.封鎖状態 − スペースを節約し、管理体制と給餌作業を改善するために、檻の中に動物を詰め込む。極端になると、動物は他の個体と触れ合わずには動けなくなり、その結果、動物同士が戦ったり共食いをしたりする事態が増加する。
2.薬品投与 − 抗生物質、ビタミン剤、ホルモン剤、その他の薬品が、伝染病を防ぐために使用される。(狭いスペースに多くの動物が詰め込まれているので、衛生状態が悪くなり、また怪我も増えるので、大量の薬品が必要になる。)
3.加工飼料 − たんぱく質を強化された飼料などを与える。
4.多数の動物 − 管理を効果的にするために、多数の動物を同じ場所で一括管理する。
(http://en.wikipedia.org/wiki/Factory_farming より)
これから数回にわたって、工場畜産について書きたいと思っています。
- 2005/09/04(日) 03:33:07|
- 工場家畜
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
世界の穀物生産の46%は、米国、インド、中国の3カ国から生産されています。
Worldwatch Institute - Vital Signs 2003 http://www.worldwatch.org/pubs/vs/2003/ より
この3カ国とも、乾燥地帯に地下水を引くという穀物の生産方法をとっています。
この地下水が枯渇する事態が、NHKスペシャル「ウォータークライシス」で取り上げられていました。
米国の穀倉地帯で利用さている地下水は、あと25年で枯渇すると計算されています。
しかし、近年にトウモロコシの生産が増加しており、それが地下水の枯渇に拍車をかけています。
トウモロコシの生産には、小麦の生産よりも3倍の水が必要だからです。
家畜の飼料に使われるトウモロコシは、小麦の3倍の値で売られます。地下水の利用は基本的にタダなので、生産者はより多くのトウモロコシを生産しようとし、それが地下水の枯渇を速めているのです。米国で生産されるトウモロコシの80%は、家畜の飼料に使われています。
http://www.earthsave.org/environment.htm より
米国の穀倉地帯の地下水の枯渇は、世界の食糧供給に大きな影響を及ぼします。
ちなみに、世界のトウモロコシの生産量は年間約60億トン。(人口一人当たり100kg!)そのうちの40億トンは家畜の飼料になっています。
http://www.kenyo.net/yumanite/kiki.htm より
また、世界のトウモロコシの生産量の40%は米国による生産。日本のトウモロコシ需要の9割は米国からの輸入。日本国内で消費されるトウモロコシの75%は家畜の飼料として使われる。
WikiPedia より
穀物生産による地下水の枯渇は世界中で起きています。なぜなら、地下水が何千年もかけて蓄積されるのに対して、人間が地下水を利用する速度が非常に速いからです。この状況は、石油の場合と同じです。
水も石油のように、限りある資源なんですね。
石油をめぐる紛争が注目されていますが、「水をめぐる紛争」も実際に起きており、拡大が懸念されています。
- 2005/08/28(日) 04:26:01|
- 肉食と水資源
-
| トラックバック:2
-
| コメント:6
オペレーション・アマゾニアは、ブラジルのアマゾン熱帯雨林を
商業的生産に転換を目的として1966年に開始された。
1966年から1983年の間に切り開かれたアマゾンの森林の面積は
約10万平方キロメートル。
そのうちの38%は大規模な牛の牧場開発によるものである。
しかし、アマゾンの土地は放牧には不向きであり、3〜5年続けると、
土壌の生産性は枯渇し、次の新しい土地を切り開かなければならない。
参考資料:
肉食文化と魚食文化―日本列島に千年住みつづけられるために
長崎 福三 (著)
- 2005/08/08(月) 01:54:21|
- 肉食と森林破壊
-
| トラックバック:1
-
| コメント:0