肉食再考委員会

肉食を減らせば、どのくらい地球の環境改善に貢献できるのだろうか?

畜産と土地問題

先日、読者の方から質問のあった、畜産と土地問題についてお話します。

・肉食する人1人を養うのに必要な土地で、ベジタリアンは20人養える。
Nature's First Law (http://www.selfempowermentacademy.com.au/pdf/L1_M.A.P.S/f_Enviro/6-vb.PDF) より

全世界で畜産に使われている土地は、全世界の農作地の69%です。
FAOSTAT (http://faostat.fao.org) より

飢死する子供の数は、毎日4万人です。


中米では、1960年から現在にかけて
熱帯雨林の25%が家畜の放牧のために切り倒された、
ということは前回に書きました。
そして、
1970年代には、中米の農耕地の3分の2が、
家畜の飼育に使われるようになりました。
中米の農村の半分以上の住民は、自分たちの糧を作るのに
必要な土地を持たない、または不足しています。
中米で育てられた家畜の殆どは北米に輸出されています。
中米の一人当たりの肉の消費量は、
アメリカの猫が食べる肉の量より少ないのです。
All About Animals (http://www.allaboutanimals.org.uk/ST-Stage4-Geography3.asp) より

爆発的に増加を続ける人口が食べていく為には、
食物生産する土地や資源の使われ方を、
見直さなければならない状況にあるようです。
要するに、肉食をする食生活を支える土地の利用の仕方のままでは、
地球上の人口は養っていけない、ということです。

世界的食糧難の見通しについては、
FAO、Worldwatchなどから警鐘が発せられています。
http://www.fao.org/documents/show_cdr.asp?url_file=/docrep/004/y3557e/y3557e00.htm
http://www.worldwatch.org/pubs/vs/2003/
世界的食糧難の原因として、肉食が挙げられています。


また、家畜の生産とはすなわち、土地を汚染・荒廃させ、自然環境を破壊させる行為のようです。
その主な理由のひとつが、家畜から出される大量の糞尿による土壌・水質・大気汚染です。
このことについては、また後ほど記事を書きます。


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  1. 2005/07/05(火) 17:00:35|
  2. 肉食と食糧問題
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<<お肉を食べなかったら栄養不足にならない? | ホーム | お肉って、人の命を奪って作られる、贅沢品なんですね。>>

コメント

先日のニュース。

名大のグループが増収遺伝子を特定 増産コシヒカリの作成に成功、とありました。少ない土地で、より多くの収穫を得ることはこれからの時代、必要な技術なのかもしれませんね。でも結局はより大きな土地への負荷をかけることにならなければ良いのですが…
  1. 2005/07/07(木) 03:00:57 |
  2. URL |
  3. moji #LfSnBEJ6
  4. [ 編集]

穀物の生産高

いつもコメントありがとうございます。

 1ヘクタールあたりの穀物生産高は、世界平均で見て、1961年の1.24トンから2002年の2.82トンまで、約2倍に上がっています。
 全世界の穀物生産の46%は中国、インド、米国の3カ国に集中しています。
 収穫量は毎年上下があります。不作に備えた備蓄量が充分でないという指摘があります。

FAOより
  1. 2005/07/07(木) 22:29:50 |
  2. URL |
  3. みちか #-
  4. [ 編集]

家畜に穀物食わせて大変だサ

石油価格の高騰でバイオ燃料がにわかに注目を受けている。ガソリンに添加するあるいはエタノールで走る車のためのエタノールを作り出す、コーン(トウモロコシ)などの生産ががかなり具体的に動き出しているようである。石油の相対的な力の低下を目論んでいるようであはあるが、アメリカは真剣な見通しも立てているようである。エタノール大国の、ブラジルを追いつくことが当面の目標だと考えられる。

コーンが、燃料に回ることで家畜の頭数の削減や畜産品の高騰なども、計算済みのようである。家畜に大量の穀物を与えるばかりか、今度はそれを燃料にしようというのである。そのような目的で、穀物を生産するとなるとただでさえ、大型大量生産の弊害が言われる生産スタイルに、曲がりなりにも動物に与えているときに考慮されていたようなことは、工業製品にするとは思えない。エタノール生産のために作付けされた穀物による環境汚染が当然のように発生するが、当然工業製品への国民の反応は弱くなる。

環境に配慮されたバイオ燃料。クリーンなイメージばかりが先行するが、よく考えるとこの地球上に10億の飢える人間がいる。車が穀物を食べる結果になるが、ここにはどうして倫理的な作用が働かないのであろうか。私は、獣医師として日本などの先進国の家畜が、大量の穀物を消費している状況を案じている。一般家庭の乗用車一台で、年間20名の消費量に匹敵する穀物を消費するという試算もある。排気ガスがなくて一見、クリーンに思えるエタノールエンジンには大きな問題があると思える。

拙書「そりゃないよ獣医さん」新風舎刊参照

そりゃないよ獣医さん―酪農の現場から食と農を問う
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2005-10

  1. 2006/08/16(水) 22:45:41 |
  2. URL |
  3. 岡井健 #RbQvinRU
  4. [ 編集]

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塩野道可
ボリビアのウユニ塩湖にて

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