①野積み・素堀りを解消し家畜排せつ物の管理(処理や保管)の適正化を図ること
②家畜排せつ物のたい肥化とその一層の利用率向上を図ること
を目的に、家畜排せつ物法が16年11月1日から施行されました。
家畜排せつ物法の主な内容は、
家畜排泄物を不浸透性材料で構築された管理施設で管理すること
です。
管理施設には、交付金、公庫融資、税制優遇が適用されます。
家畜排せつ物法の適用外は、
牛10頭未満
豚100頭未満
鶏2000羽未満
馬10頭未満
の農家です。
適用外の農家は、全国の畜産農家の54%(!)になります。
適用外の農家は、家畜排泄物を垂れ流しにしても、法的に問題はない、ということですね。
牛1頭あたり、年間
乳牛:25.3トン
肉牛:15.1トン
の排泄物がでるのですが。。。
データは農林水産省 http://www.maff.go.jp/chikukan/1.basis.html より
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- 2005/07/13(水) 17:02:38|
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日本で発生する年間8900万トンの家畜排泄物は、
どこへいくのでしょうか?
1割が野積み・素掘りなど不適切な処理、
8割が農地・草地還元、
残りが高度利用、
となっています。
堆肥化されている糞尿が3割、
堆肥化されない生糞尿は6割、
残りの1割は浄化などですが、
堆肥化せずに、生糞尿のまま、「農地・草地還元」するということは、
単なる「垂れ流し」ではないのでしょうか?
堆肥化していない生糞尿は、肥料ではなく、汚染物質です。
汚染物質が撒かれると、水路に流れ落ちて、水路の水質汚染、
地下に浸透して、地下水の水質汚染につながる、
とアメリカの環境学のクラスで教えられたのですが、
日本では違うんでしょうか?
誰かご存知でしたら教えてください。

データと図: 農林水産省 http://www.maff.go.jp/chikukan/1.manure.html より
次の回では、16年11月1日に施行された、家畜排せつ物法について書きます。
- 2005/07/13(水) 09:15:43|
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日本の家畜排泄物は年間、8900万トン [1]
日本の家畜の数
乳牛:1,101千頭
肉牛:1,705千頭 [2]
牛1頭あたりの年間排泄物発生量
乳牛:25.3トン
肉牛:15.1トンすごい量ですね!
この量の排泄物が、どのように扱われているかを、
次回から斬っていきます。

[1] 農林水産省 http://www.maff.go.jp/chikukan/1.manure.html
[2] 農林水産省統計 http://www.tdb.maff.go.jp/toukei/a02stoukeiexl?Fname=F009-15-244.xls&PAGE=2&TokID=F009&TokKbn=B&TokID1=F009B2003-004&TokID2=F009B2003-004-005
- 2005/07/12(火) 17:12:29|
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米国では、
96年に出された家畜の糞尿の量は、14億トン。
この量は人間が出した量の130倍。
家畜の糞尿は下水処理はされない。
米国の水路汚染の原因の第一位は家畜の糞尿である。
家畜の糞尿の河川流出が原因で、メキシコ湾岸の181万ヘクタールは、
生物の住めない「無生物」状態になってしまった。
PETA (http://www.peta.org/mc/factsheet_display.asp?ID=101) より
- 2005/07/12(火) 16:33:27|
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