インドでレストランを出ると、さっき食べたカレーに使われていたであろう
豆のさやが、店先に捨ててあったりします。
インドで食べたカレーは、アメリカで食べていたインドカレーよりも
数段おいしかった。何が違うのか考えてみると、使っている野菜が違う。
カレーに使われている野菜が、新鮮なのだ。
日本やアメリカで流通している食品のほとんどは、
冷凍や冷蔵、袋詰や缶詰、長距離輸送といった過程を経て消費者に届けられる。
これらの過程に必要な資源の量を考えてみて下さい。
冷凍、冷蔵する電力。(家庭で一番電力消費多いのは冷蔵庫)
冷凍庫や冷蔵庫を製造し、配送するために使われる資源。
袋詰や缶詰に使われるプラスティックや金属の量。
詰める過程で工場などで使われるエネルギー。
輸送に使われるガソリンの量。トラックの生産に使われる資源。
交通網を整備、維持する為の土地と資源。
日本やアメリカは、このような流通インフラが整備されているから、
世界中の食品が手に入りやすくなっている。
でも、食品が生産地から消費者の口に届くまでに使われる
エネルギーや資源の量を考えてみて下さい。
そして、エネルギーを大量消費しながら流通網を通してやってきた野菜と、
自家農園で育った野菜の味の違いにも気付いて下さい。
新鮮な野菜はおいしくて、環境にもいいんですね。
インドでは、殆どの家庭やレストランには、冷凍庫はおろか、冷蔵庫などという
高級品はありません。巨大な冷凍庫が置いてあるスーパーマーケットも、
巨大な冷蔵トラックも見かけることはありません。
道路には、牛、ロパ、らくだ、水牛、やぎ、人間、リヤカー、自転車、リキシャ、車、
とあらゆるものがひしめき合っていて、生鮮食品の短期長距離輸送には
全く向いていません。
だから、インドの野菜カレーは新鮮でおいしかったのでしょう。
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- 2005/06/30(木) 16:45:59|
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1.カレーに肉は要らない。
2.日本のカレーは、「ラードと小麦粉のかたまり」
3.長時間煮込まなくてもいい。
1.カレーに肉は要らない。
そもそも、インドカレーというものはベジダリアンが基本である。
シク教に免じて鶏肉とか羊肉は許容範囲内だが、
カレーに牛肉を入れるのは邪道中の邪道である。
ヒンドゥー教では、牛は神聖な動物なのだから、
インドから来たスパイスに牛の肉を混ぜるのには、
日本人の私でさえ抵抗がある。
2.日本のカレーは、「ラードと小麦粉のかたまり」
日本で市販されているカレールーの原材料を見てみましょう。殆どの場合、
主原料は牛脂又は豚脂と小麦粉です。
そこに果物と野菜、カレー粉が足され、
さらに、ビーフエキス、ポークエキス、チキンエキス等の動物性由来の調味料が入り、
そして、乳化剤、増粘剤、酸味料等が入っています。
日本のカレールーは、「ラードと小麦粉のかたまり」と言っていいでしょう。
インドカレーを作る時には、ラードも小麦粉も使いません。
ビーフエキス、ポークエキス、チキンエキスも使いませんし、
添加物も要りません。
1人分のインドカレーを作るのに必要なカレー粉は小さじ1杯程度です。
1人分の日本のカレーを作るのに必要なカレールーは大さじ2杯分くらいはあるでしょう?
そのほとんどはラードと小麦粉なんですよ。
3.長時間煮込まなくてもいい。
インドでレストランに入ると、注文を聞いてからカレー作りを始めています。
でも、そんなに長く待たされるわけではありません。
インドカレーのレシピを見れば分かりますが、インドカレーを作る時は、
日本のカレーのように何時間も煮込む必要はありません。
普通の鍋でも30分くらい、圧力鍋なら15分もあればおいしく仕上がります。
余談ですが、日本では圧力鍋はとても高価で、高級調理器具のような扱いを
されていますよね。日本の外では圧力鍋など、普通の鍋と大差ない値段で
売られていて、どこの家庭にでもあります。
- 2005/06/30(木) 07:55:03|
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4人分
材料:
バター (ビーガンの人は植物油) 大さじ3
玉ねぎ 大1個
完熟トマト 中4個
カレー粉 大さじ2
塩 小さじ2
お好みの野菜 適量
1.鍋にバターを熱して、みじん切りにした玉ねぎを炒める。
2.カレー粉を加える。
3.ざく切りしたトマトを加える。
4.塩を入れてなじませる。
5.野菜を入れる。
6.野菜から水が出なければ、水を少し足し、15分ほど煮る。
7.できあがり
オススメの野菜のコンビネーション例:
カリフラワーと豆腐、マッシュルーム
グリーンピース(生の新鮮なもの)とジャガイモ
ナスビとさやいんげん
- 2005/06/30(木) 03:28:54|
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